日本血液学会のMPN研究実行委員会の委員です。骨髄増殖性腫瘍(MPN)の研究臨床をおこなう指導的立場の医師です。
がんを治療するなら「がんセンター」と思われている方も少なくないでしょう。
確かに、がんセンターは各地でがん治療や研究の主導的な役割を果たしている施設が多く、治療のレベルは一般的に高いのですが、弱点もあります。
それは、「がんしか扱っていない」という点です。
がん治療を進めていく上では全身状態のチェックは欠かせませんし、持病に関わる科との連携が必要になる場面が時にあります。
特に、その持病である程度大きな病院にかかっており、その病院ががん診療連携拠点病院であるのなら、そこでがん治療も受けるのを第一選択として考えるのが良いと思われます。
お薬(抗がん剤)での治療がメインになってきますので、
薬物治療の専門家である腫瘍内科医や、緩和ケアチームのサポートがしっかりありそうな施設がより良いでしょう。
イシュランでは、腫瘍内科のエキスパート中のエキスパートである「がん薬物療法専門医」
もしくは「臨床腫瘍学会指導医」の資格を持つ医師をわかるようにしています。
また、緩和医療のエキスパートである「緩和医療暫定指導医」もしくは「緩和医療専門医」の有無もわかるようにしていますので、ご参考にしてください。
乳がんの治療は、「手術で取ったらオシマイ」とはなかなかなりません。
乳がんのタイプや進行度合いにもよりますが、手術後に放射線や薬による様々な治療を数年単位で継続して受けることが珍しくありません。
従って、職場でお仕事を続けながら加療される場合は、通勤の都合を考えて便利な場所を選ぶというのも大事な観点です。
※2023年4月時点データ。治療件数は2022年4月〜2023年3月の1年間。※件数は入院のみ(外来は含みません)
写真は各病院ホームページに掲載されているものを使用しています。